2010年から、精神疾患を患ってきました。 フルタイムの仕事をし、結婚、出産をし、現在はパートタイムで働いています。 現在の診断名は双極性障害。 でも、きっとこの病気には、個性があってそれぞれ症状も障害も違うと思います。 死にたい、消えたい、そう思う前に双極性障害の人間の人生を少し覗いてみませんか。 私も皆さんに頼りたい。そんな気持ちでブログをつづります。
2018年7月3日火曜日
【双極性障害】職場復帰訓練(リワーク)で苦しかったこと、分からなかったこと【幼稚園教諭】
うつ病と診断され4ヶ月休んだ。
体調はほぼ回復し、
日常生活に大きな問題はない。
勤務している幼稚園も
学期の切り替えで
復帰できるよう配慮していただいた。
そんな中、通院しているお医者さんから
職場復帰に向けて
仕事にならす期間を設けようと
提案をされた。
期間は2週間。
最初の1週目は通勤の感覚を確かめ
次の1週間で仕事の負荷に慣れる。
いまでこそ、これが職場復帰訓練であり
リワークと呼ばれるものの一環であることを
理解することができる。
しかし、当時は初めて病休を取り、
復帰する私だったので、
その意味や目的はあまり深く考えず、
とにかくこれを失敗なく
綺麗にこなさなければという
強い緊張感があったことを思い出す。
そして、このリワークが私にとっては
今後苦しむ一つのポイントになるとは思いもしなかった。
私が初めて行った職場復帰前の訓練は
まずは、決められた時間に通勤し
簡単な事務処理をこなすことから始まった。
園長と打ち合わせをし
スタートしたのだが、
とにかく肩身が狭い。
朝は同じ時間に勤務をスタートするのだが
周りの職員が一斉に動き出し、
食事もとれない感じで
バタバタと動いているのに
私ときたら、椅子にちょこんと座り
書類の整理をしている。
実は職場復帰訓練にはいくつか約束事があり、
その一つが決められた仕事以外は行わないというものである。
職場に慣れること、仕事に慣れることを目的としているので
この期間に自分のキャパ以上の仕事をし疲弊しては意味がない。
そういう目的があるのだが、私は理解していなかった。
なにより、周りが懸命に働いている中、
自分一人が楽なことを続けているのは
拷問を受けているようなものだった。
それに人に言われて仕事をするのではなく、
自分から仕事に加わらなければならないと
口酸っぱく教えられていた私は、
周りの様子に加わるべきか悩み苦しんだ。
今であれば、落ち着いて復帰訓練をこなす、
その約束の重要性はよくわかる。
ある意味で、自分自身を制御する大切な機会になるから。
でも、顔見知りの職員の力になりたい、
そして何より子どもたちが私に寄って来る。
その状況で適当にはあしらえないし、
病気であることを説明したところで子どもは理解できない。
だから悩んだ挙句、
結局、いつも通りの日々を選んだ。
翌日も、与えられた仕事をこなした上で、
実務に手を広げていく。
周りの目も次第に戦力ととらえて、
頼みごとが多くなってきた。
でも、それが心地いい。
復帰訓練当初の抑圧から解放され
一気に解き放たれたような気持ちよさがあった。
人に頼られ、仕事を次々とこなすこと。
これが私の天職なんだと考え、
どんどん復職に向け気持ちは高ぶっていった。
そして、お医者さんもその働きぶりを評価し
うつ病、うつ状態はもう脱して
心配ないですねと太鼓判を押された。
みんなが喜んでくれた。
私はやっと普通に戻れると喜んだ。
普通に戻れるとずっと思っていた。
一度目の病休は綺麗に抜けることができた。
そして、順調に仕事を進めていく。
次の波が来るまでは。
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