2018年10月30日火曜日

【緊張とパニック】職場復帰訓練(リワークプログラム)初日の私と幼稚園【双極性障害】

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私の職場復帰訓練(リワークプログラム)が始まった。

この日が来なければ、私の復帰はないわけで、
大切な日ではあるけれど、
心の中のどこかでこの日が来ないでほしいと願った。

それでも生きているということは
確実に時を刻むということ。

みんなに平等に時は進み、
職場復帰訓練を迎えた。

当日の朝は、いたって普通だった。
通常勤務よりも約2時間遅く出勤時間が設定されていること、
訓練初日は時間として2時間のみであること、
そういったことが気分を軽くしているのかもしれない。

正直に言うと、当日より訓練前数日のが苦しかった。
時間があると、職場復帰訓練について考える。

でも、職場の雰囲気も様子もわからない私は
想像したってきっと見当違いなのだと思う。
それでも、未知の訓練を
想像しては掻き消し、想像しては掻き消し、
息苦しい生活を送った。

だから、覚悟を決めた当日のが楽だった。


前回の面談で間違えた交通経路も無事クリアし、
予定時刻ぴったりにつく。

職場の子どもたちは、近くの公園へ行っており
人気がなかった。

ここからは何回もシミュレーションした通り、
動きをスムーズに、滑らかに、止まらず、
最後までやりきる。

最後とは、職員室の扉を開けて挨拶を行うこと。

静かな園でひとり緊張している滑稽な姿。

えいっと扉を開けるとそこに園長が笑顔でいてくれた。

気づくと汗びっしょり。
暑いから??
いや、緊張で噴出した汗。

臨時の席も用意してくれた。
居場所はありそうだ。
公立の幼稚園には保護者や園児、職員も含め
メンタルケアをしてくれるカウンセラーさんが
数校を回っている。
園長は今回の訓練に配慮してくれたのだろう。
カウンセラーさんを手配してくれて
まずは、面談をした。

今回の面談の目的はたぶん落ち着くこと。
管理職も交えて雑談をした。
これが30分。

そのあと、掲示物の交換。
気づくと園に職員が戻ってくる。
園児も戻ってくる。
まるで、その時間も計算されつくされたかのように
副園長が軽作業を終えて職員室へ来るよう呼ばれる。

まったく私に告知なく始まる職員への私の訓練の説明。
職員は事前に知らされていたようで、
表情を崩さず、じっと聞いている。

意外と告知がないほうが
話す内容を用意しなくてよいので
今思えば気が楽だったかもしれない。
これももしかしたら配慮なのかもしれない。

手に汗をかきながら、
職員の前で休んだことを謝罪し、
訓練で迷惑をかけることを詫び、
これからよろしくお願いしますと挨拶をした。

私にとってはこういう機会があるのはありがたかった。

復帰でまず負担に感じるのはコミュニケーション。
挨拶を交わすことが休んでいると難しい。
そして、休んでいる自分をどう思われているか気になってしまう。

だから大変ではあるが、
今回のようにまず全員への挨拶をすることは
挨拶したよというお墨付きになるようで
これからの活動がしやすい。
と私は感じた。

今日はこれで終わり。
訓練を終えての感想や反省点を書く。
書きたいことは山ほどあるけど、
本音を記すのは怖い。
だから、今日は形式的な内容。
きっと、それで大丈夫。

12時。
周りは給食を食べている。
だから周りは誰もいない。

腕時計がピピっと12時でなった瞬間、
この職員室を飛び出したいという衝動に駆られる。

深呼吸して、震える手で筆記具をしまい、
管理職に声をかけ、できる限りゆっくり部屋を出た。

そこからは逃げるように園を出る。

背中のほうから園児の泣き声が聞こえる。

一切聞こえないふりをして、園を出た。

外はお昼。
のんびりとした世界が広がっている。

生きる世界でこんなにも空気感が違うのか。

次は明後日。

今は緊張からの脱力。
明日はどんな一日になるのだろうか。

体が火照ってる。
疲れを感じるのはこの後かな。

とりあえず、一歩を踏み出した。
それだけは自分を評価してあげたいと思う。

2018年10月27日土曜日

【幼稚園教諭】職場復帰訓練(リワークプログラム)前の体調確認で面接をしたけど不満だらけ【双極性障害】

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公立学校や幼稚園の職場復帰訓練(リワークプログラム)では、
開始前に計画を立てる面談があり
その後、訓練者の体調が訓練に耐えられる程度まで回復しているか
健康相談者という立場の方が確認をする面接が用意されている。

ここで、訓練を行ってもよい程度まで回復しているねとなれば
いよいよ職場復帰訓練(リワークプログラム)スタートになる。

結論から言うと、体調問題なしと確認され、
職場復帰訓練(リワークプログラム)は計画通りスタートする。



ちなみにこの健康相談員は精神科の医師です。

そして、この面談は管理職同席で行われます。

面接では、休職中の過ごし方や
なぜ自分が休職に至ってしまったのか
今後どのような点に気を付けていきたいと今は考えているか
結構、ズバズバと質問される。

困るのは隣に管理職がいること。

今回は副園長が来てくださった。
忙しい中来てくれたはいいが、
本音で会話をしたことがない人。

そんな上司の前ですべてをさらけ出せるほど私は強くない。
質問への答えはすべて私が考えた模範解答。

実は面接会場へ行く前、
頭の中には模範解答と本心の自分をさらけ出す素の解答を用意していた。

しかし、面接の待機場所で上司と面と向かって二人きり。
呼ばれたら、即座に始まる面接。
医師を交え、至近距離で交わされる会話。
時間がタイトであることを感じさせるオーラ。

どこにも私の本音をさらけ出す場所はなかった。

ほんの少しでも、上司から離れてお話ししたかったよ。

元からわかってはいたが。
これは、形式上やらねばならない健康観察。

職場復帰訓練(リワークプログラム)中に問題が起きた時に
医師から訓練開始のお墨付きをもらったというアリバイつくりの面接。


でもね、でもね。
皆さんにとっては、忙しい時間の一コマでも、
数百人相手にするうちの一人でも
私は訓練前の不安を話せる数少ない場だと期待をしていたんです。


そんなイライラが募ると、
上司の何気ない一言にも反応してしまう。

「職場は訓練の場ではないので働いてもらいますが・・・」
「周りとの関係性もあるので努力は必要だと思いますが・・・」

・・・は必ずフォローを入れてくれるから悪気はないのかもしれないけどさ。

私だって知ってます。
職場が訓練場じゃないことを。
でも、やることは訓練じゃないの??
周りとの関係性をいきなり円滑にできる人っているの??


あ~~~、殺気立ってるね。
落ち着こう。落ち着こう。
初日は2時間。
笑顔で、無表情で、怖い顔で。

どんな顔で職場に顔出したらいいの。

泣き顔だけはしない。

2018年10月24日水曜日

【双極性障害】私が職場復帰訓練(リワークプログラム)開始前に不安だったこと。【幼稚園教諭】

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職場復帰訓練(リワークプログラム)の
計画を立てるにあたって
私には不安なことがいくつかあった。

一つ目が座席。

はい?!
と疑問に思われるかもしれないが、
現在の職場に私の席はない。

私が使っていた机はあるのだが、
今、代わりに入ってくれた先生が使用している。

公立の幼稚園(学校もそうかもしれないが)の職員室に余裕はない。
もちろん予備の職員用の机はないし、急に買うことはできない。

保護者の方からみると誰も使っていないように見える机も
実は個人情報を扱う所定の位置に指定されていたり、
さまざまな活動のために定期的に来られる
講師の先生の机だったりする。

だから、今回のように
私が完全に職員として復帰していない立場で
職員室に居続けるとなると、
それだけで居場所を作らねばならない。

しかも復帰訓練当初は子どもたちとの活動ではなく
職員室での事務作業が中心。

居場所が確保されていないのはつらい。

なので、計画を立てる段階で強く強くお願いをしてきた。
どうか、訓練中にいてもよい場所だけは確保をお願いしますと。

休んでおいて、迷惑をかけておいて、
これから迷惑をかける身分で申し訳ないが、
お願いをしてきた。


さらにやることがないと、つらい。
私はつらい。
始めは職員室でボーっとしてればいいと言われた。
できるか・・・考えたができない。
普段から仕事中に休憩という概念がない私が、
忙しく走り回っている職員の姿を眺めながら
席でボーっと過ごすことなどできない。

何か作業をしていれば
これをやっているので席にいますと
正当性をアピールできる。

つまり、結局人の視線が気になるのだ。

何にも変わってない。

いい恰好がしたいだけ。

悪く思われたくないだけ。

一回奈落に落とされたい。
でも自分では落ちることができない弱虫。


この間も、お給料は8割もらっている。
なのに、復帰訓練の交通費が出ないので
休職中より手取りが減るため、
ちまちまと損得勘定をしている。

私は本当にくそ野郎だと思う。

でも、きっと初日は静かに笑顔で
職員に深々と頭を下げて回るのだろう。

それを見ている人々はどう思うのか。
厄介者が来た。
そう思うんだろうな。

そう思ってくれたほうが、楽かもしれない。

だって、本当に厄介者だから。

2018年10月20日土曜日

【双極性障害】公立幼稚園教諭の職場復帰訓練はこんな感じ。スケージュールを公開!【リワークプログラム】

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私の「職場復帰訓練(リワークプログラム)」のスケジュールが決まった。

約4か月かけて行うことになる。

段階は3段階。


【第1段階】
4週間程度。
勤務日数は週3日。
午前中の2時間からスタートし、
4週目に4時間程度を目指す。

この期間は
「通勤になれる」「職場で病状を把握する」「軽作業になれる」
というような目的で勤務することになる。


【第2段階】
6週間程度。
週4日から始まり、フルの週5日まで勤務日を増やす。
時間も4時間からスタートし、
この段階では7時間程度まで伸ばす。

この期間は
「通勤日数を増やしたことによる負荷の影響と病状を焦らず把握する」
「職場のコミュニケーションを増やす」
「子どもたちとコミュニケーションを増やす」
「休まないことに自信を深める」
というような目的で勤務することになる。


【第3段階】
6週間程度。
週5日のフル勤務。
時間も通常と同様。ただし、勤務時間以降残業をしない。

この期間は
「通常の業務の一部を担うことで、業務遂行能力を確かめる」
「指導案を作成し、2回の授業観察を通し、仕事への自信を深める」
というような目的で勤務することになる。






という感じになった。

重い。

字面が重い。

ダメだったら、どうしよう。

不安の募る計画。

スタート迫る。



おなか痛いです。

2018年10月17日水曜日

【職場復帰訓練】計画を立てるために幼稚園へ行こうとしたらアクシデント発生!【リワークプログラム】

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「職場復帰訓練」である「リワークプログラム」の
計画を立てる日がやってきた。

前日の吐き気が当日は嘘のように収まった。

何もしていないが覚悟を無自覚に決めたらしい。

朝もスムーズに起きて、
食事をし、時間通りに家を出る。

通勤時間は過ぎており
落ち着いた雰囲気の電車へと乗り込む。



ん?!

・・・

間違えた!!!!!!!(-_-;)

アクシデント発生。
乗る方向を間違えた。
職場の幼稚園と逆方向に乗ってしまった。

今まで病気休職中に電車に乗るとすれば
病院へ行くぐらい。
その病院方面に自然と乗ってしまった。

焦る。焦る。
職場で無意味にたたずむ時間が怖くて
ほとんど余裕を持たず
あえてぎりぎりに出発したのが運の尽き。

電話した。
管理職が出る。
優しい声。
「大丈夫。落ち着いてきなさい。」
私の荒い息遣いを聞いてか
諭すように声をかけてくれた。

ただでさえ迷惑をかけ、
これから多大なる迷惑をかける復帰訓練が始まる私。
その計画を立てる会に遅刻。
最悪なスタート。


でも、これではっきりしたことがある。
いきなりの復帰は無理だ・・・
何もかもまごつく。

そう考えれば、訓練中にしっかりまごついておいたほうが良い。

たぶん世の中には、似たような、似てないような
さまざまな復帰訓練を受ける人がいると思う。

嫌ですよね。本当に。
何をモチベーションとすべきか分からないような訓練。
人に迷惑をかける訓練。

でも、今、この瞬間だけ訓練の意味が分かる。

人は慣れないと動けない。

きっと、訓練もなれたら面倒になるだろう。
復帰をしたら、また嫌だったと思う。
二度とあんなことをしたくないと思う。
けど、今、私は訓練の必要性を感じた。

いっぱい失敗してこようと思う。

遅刻しそうになっても、
躊躇なく電話できたことは
ほめてもいいですか。

子どもかというレベルだけど、
今日の収穫の一つ目とメモした。

2018年10月14日日曜日

【病気休職中】職場復帰訓練一歩手前の1日。【リワークプログラム】

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幼稚園教諭が長期に精神疾患にて
病気休職した場合、
すぐに復帰するのではなく、
休職の状態でありながら
現場で少しずつ仕事をこなしていく
トレーニングが用意されている地方自治体が多い。

呼び方は「職場復帰訓練」だったり
「リワークプログラム」だったり色々だ。

私もその例外ではなく、
リワークプログラムを経て
職場に復帰することになった。

このリワークプログラムは、
教育委員会と現場と医療機関が
連携をとって実施することになっているらしい。


そこでまずは幼稚園で
健康相談員と呼ばれる方と管理職と一緒に
面談をすることが決まった。

いよいよ復帰に向けた一歩を踏み出すことになる。
面談はこれからのスケジュールや
私自身の状態、幼稚園の受け入れ態勢の確認、
これから訓練に向けて準備すべきことなどを確認していく。


面談前日、私は吐いた。

泣いた。

叫んだ。

だれもいないところで。


それしか自分の不安を表現できる方法がなかった。

きっと明日はみんな笑顔で会ってくれるだろう。
迷惑をかけてるのに、きっと優しく迎えてくれる。

そんな甘い考えが浮かぶ一方、
その笑顔の裏にはお前のせいで職場が混乱しただろと
私に思っている人がいるに違いない。

どれが本当のみんなの気持ちかわからない、
そんな手探り状態の中で、
久々に職場に顔を出す。

長いこと休んだんだから、
何か成長した部分はあるのか?

自分に問いかけたけど・・・
一つもない。

あるのは職場を離れて鈍った勘と
誰がどう仕事をカバーしてくれたのかすら分からない
鎖国時代を過ごしアップデートされていないポンコツな記憶。

テレビを見ても、
食事を食べても、
ストレッチをしても、
ドキドキが収まらない。

座っても、立っても、寝転んでも、
ドキドキは収まらない。

苦しい。

早く、一度職場に顔を出し
とにかく今のこのドキドキを解放したい。

そんな職場復帰訓練一歩手前の1日。

2018年10月11日木曜日

【長期休職することの苦しみ】人は無価値、私は知っている。【双極性障害】

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調子が悪い。

朝の目覚めの瞬間に感じる。

後頭部がいつもの数倍重たく
ぼてっとした感覚になる。
頭の表面というより中。
中といっても中心ではなく、
かぼちゃのオレンジの部分が
カチンコチンに固まっているように感じる。

胸の中心に臓器が集まり
息苦しさを覚える。

背中の肩甲骨の間に重さが集中し
頭とともに自分の体を寝具へと押し付ける。

今日は起きられない。
そう思っている自分と、
今日は起きたくない。
そう甘える自分。

後から振り返ると意外と客観的に覚えているものだ。

長く休職すると苦しい。

生きている価値を簡単には見いだせないから。

働いていれば、それだけでわずかでも誰かの力になれる。
休んでいて、社会と隔離している今、
自分の生きている価値はなんだ。

よく生きているだけで意味がある。
休んでいるのはこれからの自分の活躍のため。

みんな凄く温かい気持ちで声をかけてくれる。

でも私はわかってる。
その言葉の裏返し。
今の私に価値はない。

私は素直にそういわれたい。

朝起きて、ご飯を食べて、ジムに行って、帰って寝る。
はたから見れば、病気は大したことなさそうに見えるけど、
何にも心を満たさない無機質な毎日。
退屈、では済まされない、悲しみにあふれた毎日。

そんな日々が朝起き上がる気力を奪っているような気もする。

休職の後半がつらい。
たぶん、人生で一番つらい。

職場復帰すれば忘れる日々だろう。

でも、人は環境によって無価値になる。
私はそれを知っている。

2018年10月8日月曜日

【双極性障害】精神疾患を抱えた私が結婚を決断できたのは【幼稚園教諭】

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ジムで出会った小学校の同級生の彼と恋愛をしてよいか悩んだ。

悩んで悩んで、
でも誰にも相談できず、
それでも誰かに頼りたいという不純な動機で
私は彼と付き合うことになった。

そして思いのほか、その恋愛は上手くいった。

そして、わずか1か月で結婚を考える事態となった。


やっぱり悩んで、結婚した。


これは双極性障害の躁の部分だったのかもしれないと今でも思う。

決断が異様に早かった。

ただ後悔はしていない。

精神疾患を抱えた私が結婚を決意できたきっかけは
結局、自分が自然でいられるかどうかだった。

ただ、結婚を決めた当初の私と彼の関係と
現在の私と彼の関係はちょっと違う。

結婚を決めた当初は
わたしの不安や悲しみを受け入れ、そして和らげ
何よりも支えてくれた。

わたしは、そんな彼のやさしさに答えようと
普通の生活を目指し努力した。

そんな二人が互いに支えあっていたのが結婚当初なら

今は互いが阿吽の呼吸で支えない動きをしている。

支えるのではなく導くような、背中をやさしくさするような。

私が苦しい時に声はかけてくれるけど
場合によっては、一人にもしてくれる。

以前なら、粘り強くそばにいて一緒に歩きだしたところだが今はない。

また、私の負担になりそうなことは始めから避け、
できることを伝えてくれる。

そんな、力みない関係が今の二人。

その間、私は何度も不安定になり、
発作が起こることも多く、
彼も私の病気が努力や優しさだけで
乗り越えられるものでないと察してくれた。

だから、人生のいろいろにおいて大成功は互いに求めない。

もうすぐ結婚して10年になるけど、
突拍子のない出会いで始まった恋愛、結婚。

精神疾患で失うものは多い。
相手を傷つけることも多い。

それでも、それ以上に互いに学んで強くなり、
さらに良い人間関係は築けると今は胸を張って言える。

恋愛も結婚も形は一つじゃない。
答えも一つじゃない。
誤解を招くかもしれないけど、
失敗してもいいと思う。

私は精神疾患になったことで
昔から慎重だった性格が
もっとビクビクする様な過敏な性格になった。

すると勝手に相手の求める人間ではないと自己否定する自分が出てくる。
でも、そもそも相手の求める人なんて決まってないし、
こちらが考えたって分かりっこない。

でも、失敗したくないから必死に考える。
そして考えることに疲れてあきらめる。

だから、ある意味、躁でよかった。この時は。
決断するってすごい力。
決断した後に成功と失敗がわかるのだから。

私は運よく成功した・・・
・・・いまのところだけど。

2018年10月5日金曜日

【双極性障害】精神疾患を抱えて恋愛をするのは難しい【幼稚園教諭】

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双極性障害とパニック障害。

どちらも見た目ではわかりにくい。
だからこそ、社会で生きていくのに難しさがある。

それは、特に人とのかかわりにおいて感じることが多い。

人は見栄っ張りだ。

私は平均以上にもっと見栄っ張りだ。

だから、ダメな人間であることを晒せない。
でも、誰よりも自分がダメなことを知っている。

それを人に知られたときどう思われるか。
不安でたまらない。

だから、日常生活では
人を避け、本音を避け、
仕事では
人よりも時間をかけてでも
完璧を求めて生きてきた。

そして疲れた。

そう。
私は私を吐き出せる場所が欲しかった。
本当に欲しかった。
いつでも泣いて、泣いて、泣いて、
上手くいかないことを聞いてほしかった。

双極性障害のある人間が恋愛してもよいのか。
正直心の中で葛藤があった。

自分が受け取れるものはたくさんあっても
私がそれに答え、返せるようなものは何もない。

下手をすると相手を傷つける。

その恐怖は普通の人には分からないかもしれない。

自分の精神疾患を受け入れれば受け入れるほど
自分の振る舞いが相手を戸惑わせる可能性があることを知る。

それは自分が生きるために必要なことだけど
一方で前に歩もうとする一歩の重りとなる。


ジムで出会った元同級生に告白をされた。
ジムで出会ってから、いろいろと話をし、
ジムデートをし、食事をした。

正直に自分の病気の話もし、
現状も話をした。

もてない私に春が来る。

喜ばしいこと。

彼とは
合う。
感覚が。

素直になれる。
話せる。
泣ける。
見せられる。

求めていた存在。
恋人に求めていいのか分からないけど、
生きるたびに感じた閉塞感を
突き破ってくれる存在。


だけど
私は付き合っていいのか分からない。

なぜなら、彼は最悪の私を知らないから。

落ち込み、涙し、取り乱し、
呼吸を荒げ、部屋を暗くし、
布団に潜り込む。

これも私。

寝ないで仕事をし、
1日中テンションが高い。

それも本当の私。
いまの姿からは想像もつかない、本当の私。
でも、たぶんそんな私がやってくる。

私が分からないタイミングできっとやってくる。

それはどれくらいひどく、
また、どれくらいひどくないものかは分からない。
でも、波として私を変化させる。
それが双極性感情障害。

恋は盲目。
私はなれない。

2018年10月2日火曜日

【幼稚園教諭】私は彼から逃げたはずなのに、彼はそこにいた【双極性障害】

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週明けの調子は悪い。

たぶん、世の中が動き出すから。

自分だけその波に乗れなかったように、
平日も休んでいる自分の罪悪感は
消し去ろうと思っても消せるものではない。

だから、その気持ちを紛らわす意味でも
運動をしようとジムに行ったのだが、
ジムには数年あっていなかった
同窓生の男性が来ているという最悪の事態。

ドラマなどでは、この後奇跡的な出会いの上で
恋愛へと発展するところなのかもしれないが
これは現実。

もっとドライに展開する。

私はジムを変えた。
双極性障害と付き合いながら
対人恐怖におびえ、
忍者生活をしながら、
苦手な運動を続けることは
私にはできない。

路線の違う駅のティップネスというジムへ行くことにした。

幸いお試し期間だったので
手続きはそれほど難しくなく、
同じ系列だったため、
会員証も問題なく使えた。

少し距離があるため、
自転車で通うことになったが、
双極性障害と付き合ううえでも
太陽の光を定期的に浴びることは大切だという。

なので、ここはポジティブに考えて、
ここで頑張ろうと決めた。

時間は平日のお昼過ぎ。
ほとんどがご年配の方。
着替えを済ませ、ストレッチエリアに移動。
体を横たわらせ、体をひねろうとしたときだった。

ランニングマシーンで入ってた。
あいつが走ってた。

あいつとか言っちゃダメか。
今の旦那が走ってた。

あなたに会わないように、
こうやって別の場所に来たのに
なぜ、あなたはいるのでしょうか。
怒りや対人恐怖、恥ずかしさより
私の一人芝居の滑稽さ、おかしさが
私の中で勝ってしまった。

もう、逃げるのもあほらしい。
自分から挨拶をしてみる。
私は声をかけられても
ペダルを踏む足は止めなかったけれど、
彼はマシーンを止め
足を止め、私に正対した。

彼はティップネスのランクの高い会員らしく
いつでも、全国どこの店舗でも利用できるらしい。
だから、今日はたまたま隣の店舗に来たらしい。
そして、店舗によって開催される教室もマシーンも違うこと、
講師の先生によってBGMも雰囲気も全然違うことを
教えてもらった。

この日は別にそれ以上話すことはなく、
気づいたら彼はいなくなっていた。

思えば退院以来、
自分から話しかけた人は
彼が初めてだった。