2010年から、精神疾患を患ってきました。 フルタイムの仕事をし、結婚、出産をし、現在はパートタイムで働いています。 現在の診断名は双極性障害。 でも、きっとこの病気には、個性があってそれぞれ症状も障害も違うと思います。 死にたい、消えたい、そう思う前に双極性障害の人間の人生を少し覗いてみませんか。 私も皆さんに頼りたい。そんな気持ちでブログをつづります。
2018年10月30日火曜日
【緊張とパニック】職場復帰訓練(リワークプログラム)初日の私と幼稚園【双極性障害】
私の職場復帰訓練(リワークプログラム)が始まった。
この日が来なければ、私の復帰はないわけで、
大切な日ではあるけれど、
心の中のどこかでこの日が来ないでほしいと願った。
それでも生きているということは
確実に時を刻むということ。
みんなに平等に時は進み、
職場復帰訓練を迎えた。
当日の朝は、いたって普通だった。
通常勤務よりも約2時間遅く出勤時間が設定されていること、
訓練初日は時間として2時間のみであること、
そういったことが気分を軽くしているのかもしれない。
正直に言うと、当日より訓練前数日のが苦しかった。
時間があると、職場復帰訓練について考える。
でも、職場の雰囲気も様子もわからない私は
想像したってきっと見当違いなのだと思う。
それでも、未知の訓練を
想像しては掻き消し、想像しては掻き消し、
息苦しい生活を送った。
だから、覚悟を決めた当日のが楽だった。
前回の面談で間違えた交通経路も無事クリアし、
予定時刻ぴったりにつく。
職場の子どもたちは、近くの公園へ行っており
人気がなかった。
ここからは何回もシミュレーションした通り、
動きをスムーズに、滑らかに、止まらず、
最後までやりきる。
最後とは、職員室の扉を開けて挨拶を行うこと。
静かな園でひとり緊張している滑稽な姿。
えいっと扉を開けるとそこに園長が笑顔でいてくれた。
気づくと汗びっしょり。
暑いから??
いや、緊張で噴出した汗。
臨時の席も用意してくれた。
居場所はありそうだ。
公立の幼稚園には保護者や園児、職員も含め
メンタルケアをしてくれるカウンセラーさんが
数校を回っている。
園長は今回の訓練に配慮してくれたのだろう。
カウンセラーさんを手配してくれて
まずは、面談をした。
今回の面談の目的はたぶん落ち着くこと。
管理職も交えて雑談をした。
これが30分。
そのあと、掲示物の交換。
気づくと園に職員が戻ってくる。
園児も戻ってくる。
まるで、その時間も計算されつくされたかのように
副園長が軽作業を終えて職員室へ来るよう呼ばれる。
まったく私に告知なく始まる職員への私の訓練の説明。
職員は事前に知らされていたようで、
表情を崩さず、じっと聞いている。
意外と告知がないほうが
話す内容を用意しなくてよいので
今思えば気が楽だったかもしれない。
これももしかしたら配慮なのかもしれない。
手に汗をかきながら、
職員の前で休んだことを謝罪し、
訓練で迷惑をかけることを詫び、
これからよろしくお願いしますと挨拶をした。
私にとってはこういう機会があるのはありがたかった。
復帰でまず負担に感じるのはコミュニケーション。
挨拶を交わすことが休んでいると難しい。
そして、休んでいる自分をどう思われているか気になってしまう。
だから大変ではあるが、
今回のようにまず全員への挨拶をすることは
挨拶したよというお墨付きになるようで
これからの活動がしやすい。
と私は感じた。
今日はこれで終わり。
訓練を終えての感想や反省点を書く。
書きたいことは山ほどあるけど、
本音を記すのは怖い。
だから、今日は形式的な内容。
きっと、それで大丈夫。
12時。
周りは給食を食べている。
だから周りは誰もいない。
腕時計がピピっと12時でなった瞬間、
この職員室を飛び出したいという衝動に駆られる。
深呼吸して、震える手で筆記具をしまい、
管理職に声をかけ、できる限りゆっくり部屋を出た。
そこからは逃げるように園を出る。
背中のほうから園児の泣き声が聞こえる。
一切聞こえないふりをして、園を出た。
外はお昼。
のんびりとした世界が広がっている。
生きる世界でこんなにも空気感が違うのか。
次は明後日。
今は緊張からの脱力。
明日はどんな一日になるのだろうか。
体が火照ってる。
疲れを感じるのはこの後かな。
とりあえず、一歩を踏み出した。
それだけは自分を評価してあげたいと思う。
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