2018年5月21日月曜日

初めて行った町の精神科

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欠勤を続けた私は
人生で初めて精神科という
お医者さんを受診した。

隣には園長がおり、
初診の時には事前予約が必要だった。
園長が予約をしてくれ、
受付も園長がしてくれた。

その時、ちょっぴり違和感を感じた。
私が受診するのに
なんでこんなに懸命なの?って。
これものちに分かることがある。

初めての精神科。
私のイメージは
「あー、うー」とうなる知的障害の方
家から出られないような重度な精神疾患の方
が通院しているイメージだった。
いや、今は本当にそんな自分が糞だと思う。
でも、その時は想像もつかない場所で
どんな人が通うかなんて考えたこともなかった。

実際に扉を開けると、
柔らかな音楽がかかり、
綺麗なソファーがならんだ
ちょっとしたオシャレな空間だった。

そこに大人から子どもまで
思い思いのことをしながら
診察の順番を待っている。

ここにいる人たちに
どのような苦しみが病があるのか
見た目では全く分からない。

正直拍子抜けした。
精神科へ行くのだから、
いつも以上に苦しい顔をしないといけないと思った。
でも、ここで苦しい顔を続けたら逆に変な人だ。

園長先生といるだけで少し緊張するのに
さらに顔が引きつっていたのだろう。

空いているソファーに座る。
予約をしていたので、すぐに呼ばれた。
診察室に二人で入る。
そこにいたお医者さんは
メガネをかけた40代くらいの
優しそうなおじさんだった。

ただ、忙しそうで指示や動きはてきぱきとしていた。
このおじさんと私は3年程度お世話になることになる。

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