2018年7月18日水曜日

【双極性障害】上司が精神疾患患者の家族だった。【幼稚園教諭】

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ このエントリーをはてなブックマークに追加

双極性感情障害と診断されてから
そのまま連休に入った。

そして連休を終え、また欠勤の日々が始まる。
ただややこしいのは、
私もまだ理解していない
双極性感情障害について
電話口で簡単にでも伝えなければならないこと。

なるべく邪魔にならない時間を想像して
狙撃兵のように、今だとスマホの通話ボタンを押す。

同僚の声。
当たり障りのない会話でその場を切り抜ける。

管理職、すなわち園長に変わってもらう。
「おはようございます。」
「おはよう。どうしたの?体調悪い?」

矢継ぎ早に話すのが園長の人柄。

「はい。」
「そう無理しないでね。」

あっという間に電話を切りそうになるので、
すぐに声を強めに出して、

「すみません!」
呼びかけたような謝ったような、
いつもの中途半端な話かけかたをする。

「どうしたの?」
園長は応じてくれた。

「実はうつ病を以前したと思うのですが、それが変わって・・・」

「また、病気が再発したの?!」

驚いたように園長は言う。

わたしは、園長のちょっと迷惑そうな
「また」
という言葉に気持ちが引く。

「すみません。」
また謝る。
「双極性障害っていう昔は躁うつ病って言われていたやつになっちゃって」

「・・・」
園長は明らかに一瞬黙った。
何を考えていたかはあとで分かる。

「今体調が悪いのですが、さらに薬を変えるらしく
出来ればまたお休みをさせていただいたいです。」

なんだか、すっきり言えた。
2回目の慣れだろうか。
仕事を休むなんて生きてる価値のない人間だと思うけど
平気でそれを口に出せるようになった私。

心が真黒くなったのだろうか。
最低な人間になり下がったのか。
糞野郎だと思った。

でも、園長は
「分かった。また一緒に病院へ行ってもいい?」
そう優しく聞いてくれた。

そして、園長は続けてこういった。
「私の娘も躁うつ病なのよ。」

予期していないカミングアウトに
人は臨機応変に対応できない。
いや、対応できる人は能力が高い。

私は固まり、タブーを聞いたような
罪悪感が体に入り込んだ。

管理職としてたんに優しく接しているのか、
自分の成績のためにぐっとこらえて付き合ってくれているのか、
そんなことばかり考えていた。

でも、実は精神疾患の患者と家族。
私たちはそんな共通点を持っていた。
意外と身近にそういう人はいるのだと
この時初めて知った。

2 件のコメント:

  1. 仕事を休むのは、生きている価値が無い・・・・

    それは私に死ねって言っているの?(笑)

    もう何年も働けないでいる人間が、読む事を少し考えて欲しいですね。

    お大事にどうぞ。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。

    ご気分を害されたならごめんなさい。

    このブログ自体が私の闘病数年間の記録(現在も寛解していませんが)なので
    今回の件も数年前の記録になります。

    この当時は病気の知識、理解も乏しく、
    また、人は社会に出て役に立たなければならない
    と純粋に思っていました。

    その当時の考えをストレートに表現させていただいたものです。

    今は自分自身の経験も踏まえて、そのような考えは全くないですが。

    病気になる前となった後では明らかに生きている世界が違うことを実感します。

    返信削除